というと、窓辺に掛けるというイメージがありますが、その昔エジプト文明の時代には、ベッドまわりをカーテンの歴史は古く、古代のエジプト王朝にまでさかのぼるといわれています。語源は、ラテン語の「cortina」から変化したものと考えられています。
当初は窓に吊るすものではなく、ベッドのまわりを布で覆った簡単な作りのものでした。古代のエジプト王は、カーテンに囲まれたベッドで、くつろいでいたのですね。
日本では平安時代に、絹の織物を衝立(ついたて)とした几帳(きちょう)が間仕切りとして使われていました。
竹製のすだれや絹織物なども目隠しの目的で使用され、これが日本のカーテンの原点といわれています。
窓に吊るす現代のカーテンが日本で見られるようになったのは江戸時代の初期で、長崎の出島に外国公館が建てられたことというのが通説とされています。
「カーテン」という言葉が使われるようになったのは明治時代で、当時は輸入品が多く、重厚で高価な商品でした。
折りヒダのことで、プリーツとも呼ばれています。
お好みに応じてカーテン生地を1.5倍や2倍、3倍というふうにヒダの倍率を決めることができます。
ヒダ倍率とは、カーテンレールの長さに対して何倍の生地を使っているかという意味です。ヒダ倍率が多いとゴージャスなイメージになり、ヒダ倍率が少ないとシンプルなイメージになります。
カーテンを吊り下げるための留め具で、カーテンレールを見せるAフックや、レールを隠すBフックなどの種類があります。
カーテンを端にたたんだ時に束ねるバンドのことで、アクセサリーの要素を取り入れたさまざまな飾り付けがあります。
外からの明かりを遮るカーテンで、1級~3級までの等級があり、1級が最も明かりを通しにくいカーテンとなっています。 また、通常のカーテンの裏地に遮光機能を持たせることで、光を通しにくくすることもできます。
平織り、綾織り、ゴブラン織りなどの厚地織物のカーテンの総称で、ゴージャスな雰囲気が漂います。
薄地のカーテンで、単にレースとも呼ばれています。紫外線や外からの視線を遮るなど、多様な機能が付いたものもあります。
世界で最も古い織物はエジプトの遺跡から出土した麻で、紀元前4200年ごろとされています。
有名なペルシャじゅうたんが作られたのは、今から3000年~4000年前とされており、今のようなパイル織でなく、獣毛を固めたようなものだったようです。
雨の少ない西アジアの砂漠や山岳地域では、農耕に適さず、人々は羊を追って遊牧生活を送ってきました。羊の肉を食べ、羊の乳を搾ってバターやチーズを作り、羊の毛や皮を使って敷物や服、テントなどに利用してきました。そのうち、糸を紡ぐようになり、文様のある敷物が作られ、やがてパイル結びのじゅうたんが生み出されるようになったとされています。
じゅうたんは砂漠や山岳地帯で、夏の強い陽射しを遮り、冬は寒さから身を守るものとして発展してきました。
現在では、防ダニや防炎、防音、撥水、抗ウイルスといったさまざまな機能があり、ライフスタイルにあわせて豊富な種類のカーペットが生産されています。より快適な生活を目指し、今後も新商品が誕生していくでしょう。